アメリカで運転免許証を取得するにはDMVへ行きます。
DMV とは Department of Motor Vehicle(車両管理局)の略で、運転免許証の発行や更新・車両登録・車両名義変更など車両に関するあらゆる書類手続きを行う公的機関です。
アメリカは州によって法律が異なるので、免許試験も州によって多少内容が違います。
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DMVは自動車学校ではありません。
DMV とは Department of Motor Vehicle(車両管理局)の略で、ドライバーズライセンス(運転免許証)の発行や車両登録、名義変更など車両に関するあらゆる書類手続きを行うアメリカの公的機関です。
日本では警察庁交通局がドライバーズライセンスを交付しますが、アメリカでは道路交通法が各州ごとにルールが多少異なるため、ドライバーズライセンスの交付も各州ごとの車両管理局で行わなければなりません。
DMVは都市になればなるほど結構たくさんあるのですが、どこのDMVも年間通して大体いつも混雑しています。
例えば、日本のように予約なしで当日ドライバーズライセンスの申し込みに(試験を受けに)行けるのでいった場合、受付をするための整理番号をもらうのに約1時間並びます。それから自分の受付番号が呼ばれるまでに更に1時間待ったりするのが普通です。
そしてその後、視力検査&筆記試験を受けます。となると余裕で半日かかります。
ですが、予約をしていてもDMVによっては受付を済ませてから30分から1時間程度待たされることもあります。ですが予約なしよで行くよりは確実に待たされる時間が短縮されます。実技試験も筆記試験同様、予約しているのにも関わらず予約時間に試験がはじまることは稀で、大体30分から1時間待たされます。(アメリカで生活するなら時間通りに事が進まないことにまずなれることが必要ですw)
最もDMVが混雑するシーズンは、アメリカの夏休み時期(5月下旬から8月末)です。学生の運転免許証取得者が一気に増えるので、いつも混雑しているDMVがもっともっともっと混雑します。
※2014年12月1日から運転免許証の申請には予約が必要となりました。DMVによっては今でも当日予約なしで直接申請に行っても受け付けてくれるDMVもありますが、混雑しすぎていて結局受け付けてもらえない場合もあります。
カリフォルニア州DMV公式サイト
↳https://www.dmv.ca.gov/portal/dmv(DMVの予約はこの公式サイトからできます。)
予約方法についてはこちら
DMV に行き”Appointment”と表記されている受付窓口で自分の名前と予約時間を伝え、同時に必要書類を提出します。必要書類の確認が全て取れたら整理券と申請書 DL44 Form を受け取ります。
待っている間にDL44 Formに必要事項を記入し、自分の番号が呼ばれたら、再度必要書類と記入したDL44 Formを提出して親指の指紋採取、視力検査、写真撮影、筆記試験を受けます。
必要書類:
パスポートもしくはグリーンカード・I-94(ビザで入国された方)・I-20(学生の方)・カリフォルニア州の居住証明証を”2種類”・申請料金33ドル・SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)
※2016年7月1日からカリフォルニア州の住人であるという居住証明書が”2種類”必要になりました。
例えば、アパートや家のレンタル契約書、電気代や携帯電話の請求書、保険各種など自分の名義と住所が表記されていなければいけません。
(クレジットカードの明細書や、通販DMなどの封書類は住所と名前が記載されていても居住証明書としては認めてもらえません。)
I-94:U.S.Department of Homeland Security(アメリカ国土安全保障省)のサイトから取得できます。自分の氏名・誕生日・パスポートナンバー・パスポート発行国・アメリカ入国日・入国ビザの種類などの情報を入力し、自分のI-94画面をプリントアウトし持参。
F-1ビザ所持者(学生の方)やJ-2ビザ所持者:
このビザの方はSSNを取得できないので、SSNを取得していなくても運転免許証の申請はできますが、場合によってはSSNオフィスに行き“自分がSSNを取得できない”という証明書を別途発行してもらいDMVに届ける必要があります。パスポート、居住証明書2種類。
I-20もしくはビザの有効期限の残り(通常60日以上の有効期限が必要)が短い方はカリフォルニア州では運転免許証の申請ができません。
視力検査:視力検査時に眼鏡/コンタクトを着用して検査を受けた場合は、運転時にも眼鏡/コンタクトの着用が義務付けられます。もし実技試験時に眼鏡/コンタクトレンズを着用していない場合は実技試験を受けることができません。
筆記試験問題は48問中42問以上の正解で合格になります。
合格後すぐに1年間有効のInstruction Permit(運転練習許可証)が発行されます。筆記試験が不合格してしまった場合、同日中から1年以内に計3回まで再度の受験が可能です。
実技試験を受けられる目処がついたら実技試験の予約を入れます。
(筆記試験同様、DMVサイトから予約できます。)
カリフォルニア州では受験者自身が車両をDMVに持ち込みます。受験する車両の有効期限内のVehicle Registration(車両登録証)とCar Insurance(車両保険証)があれば誰の車両でも実技受験可能です。レンタカーを利用する場合は、レンタカー会社に実技試験受験の可否を確認が必要です。
実技試験の受付窓口(“Driving Test Appointment”と表記されている窓口)でチェックイン。
持っていく物:
DMV発行のInstruction Permit、受験する車両の有効期限内のVehicle Registration(車両登録証)とCar Insurance(車両保険証)。
チェックインが終わったら自分の車に乗って実技試験開始場所で順番を待ち、試験官が来たら試験開始。
実技試験は20分程度、ウインカーやシートベルトの操作がちゃんとできるか確認後すぐに走行テストになります。走行は基本的にDMV周辺の一般道で車線変更したり信号の通りに止まれるかをみられたあと、最後にちゃんと駐車できるか確認されて終わりです。高速を走ることはまずないです。英語が不得意な人は、無駄な質問をしたりすると理解していないとみなされて落とされることが多いので注意してください。
実技試験の合否は試験後すぐにその場で試験官から口頭で伝えられます。
合格の場合は同じ実技試験の受付窓口に行き90日間有効の紙のInterim Driver License(仮運転免許証)が発行してもらいます。その日から一人で公道を運転可能になり、正式なカード式運転免許証は後日サクラメントにあるDMV本部から郵送で送られてきます。
カリフォルニア州、特にロサンゼルスはグリーンカード(永住権)所有者以外のビザ所有者へは正式な運転免許証が届くまでに1年以上かかる場合があります。半年以上経っても届かない場合は問合せしてみましょう。
CALIFORNIA DMV発行公式
‟CALIFORNIA運転者用ハンドブック Japanese2018年版” PDF
https://www.dmv.ca.gov/portal/wcm/connect/9be4b725-4547-4e0a-95fd-f3aca285a653/dl600J.pdf?MOD=AJPERES
‟CALIFORNIA運転者用ハンドブック オリジナルEnglish版” PDF
https://www.dmv.ca.gov/web/eng_pdf/dl600.pdf
DMV 筆記試験練習問題集 PDF
https://www.ristadrivingschool.com/practicetest/rista_practice-written-test.pdf
このほかにも、オンライン上にたくさん筆記試験問題集はあるので、筆記試験を受けに行く方は事前に予習をしておきましょう!
日本で免許証を取得している人からはびっくりするくらい簡単な内容です。必ず覚えておいた方が良い問題は、飲酒と走行速度についての制限について。これはしっかり暗記しておいた方が良いですよ。
運転免許証の有効期限は、自身のビザの種類によって異なります。
運転免許証の有効期限が近づくと、DMVから更新通知 (Renewal Notice)が郵送で送られてきます。運転免許証の更新手続き方法は、DMVに行く・郵送・オンラインの3通りがあります。
ですが、カリフォルニア州をはじめアメリカ国内23州が発行しているドライバーズライセンスや身分証が、2020年10月までに米国内線の航空機に搭乗する際の身分証として認められなくなります。来年2020年10月以降の更新の場合、アメリカではDMVで更新したドライバーズライセンス以外は公式な身分証明ができるIDとして認められなくなりました。身分証明IDとしてドライバーズライセンスを更新したい人は必ずDMVへ行かなければなりません、郵送やオンラインで更新手続きを行ったドライバーズライセンスは運転するためのライセンスとしてのみ利用可能となります。
最寄のDMV に行き、入り口で整理券をもらい申請書 (DL44 Form)に必要事項を記入し、自分の番号が呼ばれたら窓口で下記持参物と一緒に提出して下さい。手続きが完了したら同日に親指の指紋採取、写真撮影、視力検査を受けます。手続きが終わると90日間有効の紙のInterim Driver License (仮運転免許証)が発行されます。
持参物: パスポート・ビザ(もしくは永住権)・I-94・申請料金32ドル・I-20(学生の方のみ)・SSN(ソーシャルセキュリティーナンバー)
※注意事項※
筆記試験受験の有無は、DMVから郵送されてきた更新通知 (Renewal Notice)に記載されています。
筆記試験が必要な人は、18問中15問以上正解で合格になります。落ちても合計3回まで再受験可能です。
運転免許証更新後、60日間経過 (仮運転免許証の有効期限が切れた場合)しても、DMVから正式なカード式ドライバーライセンスが郵送されて来ないときは、手続きをしたDMVに直接電話で問い合わせてください。Interim Driver License (仮運転免許証)の有効期限が切れた場合は、再度延長しなければ合法的に運転ができなくなってしまいます。
I-94はU.S.Department of Homeland Security(アメリカ国土安全保障省)のサイトから取得できます。自分の氏名・誕生日・パスポートナンバー・パスポート発行国・アメリカ入国日・入国ビザの種類を入れ、自分のI-94情報画面をプリントアウトし持っていきます。
DMVから更新通知 (Renewal Notice)の郵送を受け取ってなく、以下の質問に全て当てはまらなければ郵送で運転免許証の更新が可能です。
DMVサイトから申請用紙 (DL410FO Form)をプリントアウトして申請用紙内のSection 3以外の必要事項を全て記入してDMVに郵送します。
当たり前ですが、直接DMVで更新手続きを行うよりも完了受け取りまで時間がかかります。
郵送先住所:
Department of Motor Vehicles
ATTN: Renewal By Mail Unit
PO Box 942890
Sacramento, CA 94290–0001
DMVからRenewal Identification Number (RIN)が記載された更新通知 (Renewal Notice)が郵送で送られてきて、以下の質問に全て当てはまればオンラインで運転免許証の更新が可能です。
郵送手続きよりは完了受け取りまで時間もかかりません。ですが、ドライバーライセンスをIDとして利用したい人は直接DMVで更新しましょう。
アメリカのDMVをはじめとする、日本でいう役所的な場所では公務員さんの様な人が丁寧に対応してくれると思っている人もいるかもしれませんが、ここはアメリカです。DMVのような公的機関の場所でも、対応は横柄かつ強気な人が圧倒的多数です(特に異常に混雑しているところでは)。
初めてDMVに行くのでとっても不安だ!って人は、行こうとしているDMVの評判を確認してから行ったほうが良いかもしれませんね。
私は個人的にロサンゼルス近郊で最も好きなDMVはパサデナです。
サンタモニカやハリウッドといった中心街付近のDMVは異常に混雑し、様々な国の人が訪れるので必要書類の不備者が多く、長蛇の列に並んだのにもかかわらず結局受け付けてもらえない人が結構いるためDMV側に対しクレームを入れてくる人が多いので、DMV側も穏やかなままで対応しきれないのでしょうね。そのため基本、対応が横柄に感じると思いますw
DMVへ行くときは書類不備は最低限くれぐれも無いようにしましょう!