まず初めにキングケーキとは?
ニューオーリンズ・マルディグラの伝統であるキングケーキ。
ニューオリンズマルディグラについては、以前記事にまとめましたのでよろしければそちらをご覧ください。
⇒世界で最も有名なカーニバル『ニューオリンズ・マルディグラ』
ニューオーリンズでは、1月の第1週からキングケーキが販売され始めます。
元祖キングケーキが誕生しのたは、レックス・クルー(マルディグラスの当時のキング)がマルディグラの色として‟ 紫・緑・金” を決めた1872年以降になります。
キングケーキとは一般的には、輪状にしたブリオッシュに似たパン生地で作るコーヒーケーキです。
実際はケーキと呼んでいますがイースト発酵させた生地を焼いて作るので、ケーキというより菓子パンといった方が正確ですかね。
“マルディグラ カラーの3色”
紫 Purple which signifies Justice
緑 Green for Faith
金色 Gold for Power
キングケーキはこの3色でデコレート、アイシングやグラニュー糖でトッピングされています。
それから、キングケーキのもう一つの特徴として、ケーキの中に
小さな赤ちゃん人形(プラスチックの赤ちゃん人形)が隠されています。
キングケーキを食べるのは、マルディグラ・デーまでの間に各家族や、会社内、友人などを集めて行うパーティーの場が基本となっていています。
ケーキを切り分け、食べた時にこの赤ちゃん人形が当たった人は、そのパーティーの王(もしくは女王)となり、お手製の紙やプラスチック製の王冠やティアラをつけたりしてパーティーを楽しむのがキングケーキパーティーの基本スタイルです。
そしてその人形にあたった人がまた次のキングケーキを買うか、次のキングケーキパーティを催さなければならないという習慣があり、マルディグラ・デー(ファットチューズデー)までこのケーキパーティーは続きます。
数あるマルディグラの団体の1つでは、このキングケーキパーティーの伝統風習で赤ちゃん人形に当たった人を、その年1年間のマルディグラ舞踏会の女王として決めるのに現在も使っていたりもするそうです。
最近では、ニューオリンズの街中のお店で基本のキングケーキ以外にも、店舗オリジナルのキングケーキが販売されるようになり、生地の中にクリームチーズやストロベリージャムなどのフィリングが入っているものも多く販売されるようになりました。
これにちなんで美食の街でもあるニューオリンズでは近年、その年の「ベスト・オブ・キングケーキ」を選出するようになりました。
(2018年)1位のキングケーキに選ばれたのはこちら!
[Dong phuong king cake]
http://www.nola.com/dining/index.ssf/2018/01/dong_phuong_king_cake_scalping.html
いつも販売と同時にスグに売り切れてしまうため購入できたのは奇跡でラッキーでした。
デコレートカラーは伝統キングケーキカラーですが、従来のキングケーキのリング型ではなく形はオリジナルキングケーキでした。
以前は赤ちゃん人形は販売時既にケーキの中に入って売られていたのですが、知らずに食べた人がこのプラスティックの人形でけがをしたとクレームが入ったことから、プラスティック赤ちゃん人形は外に出して販売しなければならなくなったそうです。
なので、今は自宅に持ちかえってから人形をケーキの中に忍ばせます・・・。
やっぱりキングケーキはコーヒーと一緒に頂かなくちゃ♪
気になる味ですが・・・
見た目に反して甘さも控えめで、ただ甘いだけのアメリカケーキではなく、柔らかなモチモチっとした生地のほんのりとした甘さと、生地の中に入っているクリームチーズの相性が抜群でいくらでも食べれてしまう感じです。
1位に選ばれただけあってこのキングケーキは本当に美味しかったです!
私が約20年前に初めて食べた、THEアメリカのただひたすら甘いだけの硬いキングケーキとは比べ物にならないほど進化を遂げています。
海外の色々な文化やお祭りを取り込んでパーティーを開くのが好きな日本では、ハロウィン、イースターに続いて、次はマルディグラが少しずつ認知度を上げているようですね。
クックパッドを始めとする料理レシピアプリでも、色々なキングケーキのレシピが上げられていました。
ニューオリンズにはこれなくても、マルディグラのキングケーキパーティーは自宅でも楽しめるので、キングケーキが気になった方は是非友人や家族と一緒にキングケーキと共にマルディグラパーティーしてみてください♪